クー・ド・フードル(Coup de foudre)の意味とは?フランス語で「一目惚れ」が「雷の一撃」になる理由
フランス語で「一目惚れ」をなんと言うか、ご存知でしょうか。答えは coup de foudre。直訳すると「雷の一撃」です。
恋に落ちる瞬間を、フランス人は雷に打たれることにたとえました。パリでデザインスタジオを営む私たちBeurre Confitureが、このロマンチックな言葉の使い方と、意外と知られていない「恋愛以外での使われ方」をお伝えします。
クー・ド・フードルの基本の意味
- coup(クー)=一撃、打撃
- de(ド)=〜の
- foudre(フードル)=雷、稲妻
発音は「クー・ド・フードル」。avoir un coup de foudre(アヴォワール・アン・クー・ド・フードル)で「一目惚れする」という決まり文句になります。
なぜ「雷」なのか
雷の性質を考えると、この比喩の正確さがわかります。予告なく落ちる。一瞬で撃ち抜く。そして抗えない。恋に落ちる瞬間と、まったく同じです。
徐々に好きになっていく恋はフランス語で別の言い方をします。クー・ド・フードルが指すのは、あくまで「その瞬間、世界が変わった」タイプの恋。理屈の入る余地がない、という点にこの言葉の詩があります。
実は、人以外にも使える
ここが日本ではあまり知られていないポイントです。フランス人は、物や場所にもクー・ド・フードルを使います。
— J'ai eu un coup de foudre pour cet appartement.
(このアパルトマンに一目惚れしたんだ)
— C'est le coup de foudre, ce pull !
(このスウェット、完全に一目惚れ!)
内見で心を撃ち抜かれた家、店先で足が止まった一着。理屈より先に「これだ」と決まってしまう買い物を、フランス人は恋と同じ言葉で語るのです。
coup de cœur(クー・ド・クール)との違い
似た表現に coup de cœur(心の一撃)があります。こちらは「グッと来たもの」「イチ推し」という意味で、雷より少し軽め。フランスの書店やセレクトショップでは、スタッフのおすすめ商品に「Coup de cœur」の札が付いているのをよく見かけます。
- coup de foudre=雷の一撃。運命的で、抗えない
- coup de cœur=心の一撃。お気に入り、イチ推し
「Le Coup de Foudre」を贈るということ
私たちのコレクションには、この言葉を刻んだスウェットとTシャツがあります。自分の「一目惚れした一着」として選ぶのはもちろん、この言葉の意味を知ってから贈り物にすると、少し特別になります。
誕生日や記念日に、「雷の一撃」という名前の服を贈る。言葉の意味がそのままメッセージカードの代わりになる。フランス語を纏うことの、いちばん粋な使い方かもしれません。トレシックに言わせれば、C'est très chic comme cadeau(贈り物として実に粋)です。
まとめ
- クー・ド・フードル(Coup de foudre)=直訳「雷の一撃」=一目惚れ
- avoir un coup de foudre pour... で「〜に一目惚れする」
- 人だけでなく、服・家・街にも使える日常表現
- coup de cœur(お気に入り)は、雷より軽い「心の一撃」
次回は、フランス旅行で必ず役に立つ言葉「ムッシュ(Monsieur)」。知らないと少し損をする、フランスの呼びかけマナーをご紹介します。

